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※こちらのショートストーリは、メルマガ寄稿文に加筆修正をしたものです。

昨今のスパイは見えない敵と激戦す 

俺は某国のスパイ。
この極東の島国において、右翼的思想を抱く剣呑な奴らにネットで粘着し、対象をかたっぱしから攻撃する。
それが、俺の使命だ。
俺のこの百戦錬磨のテクニックにかかれば、どんな男でも瞬殺だ!

~以下、俺の実践の記録~

■せ・せんせい。
「にちゃんねらやっちゅう事実をダダ漏れさせ過ぎやねん」
「けど、素敵やん」
「顔文字の多用がカワイ過ぎるねんて」
「けど、素敵やん」
「アレやね、わりかしモテるんちゃうん、自分」
「・・・素敵やん」

■黒いひと。
「あの、真っ黒なんですよね・・・」
「でもお洋服はカラフルですよね・・・」
「でもやっぱり、真っ黒なんですよね・・・」

■ふじい・せんせい。
「芸人並みにおもろいクセに、同時にマジでコワいっちゅうねん」
「ネクタイが常にめっさ高そう、なんで? なあ、なんでなん?」
「おくさんえらいカワイらしいな、手料理もホンマうまかったて伝えとってください」
「・・・ホンマ、いつも、ありがとう」

■ナカノっち。
「知、ちのちょろきゅ」
「ある意味なんか、リーサル・ウエポン的な? 歩く“知の爆弾”的な?」
「外見は王子様みたいなのになー(素)」

■にしやん。
「なんでいっつもメンチ切りっぱなしやねん」
「なんでシャツとネクタイとチーフの組み合わせ方が常に完璧やねん」
「しかも何そのロマンス・グレー! むっちゃエロいねんて!」
「もうなんか、全体的に“反則”じゃあ! そんなエロくて何が政治家じゃあああ」

■ふるやん。
「髪、黒い方が似合いますよね・・・」
「年上キラーだと伺っておりますが、実際のところ、どうなんでしょうか。ホントは、違うんじゃないでしょうか」
「肌、めっさキレイですよね、男子にあるまじきカンジっすよね」
「愛猫を愛しすぎててコワい、そのへん、なんか、ムリっすわー」

■みっちゃん。
「髭を剃れいィ! 私服のセンスどうにかせーや! コラッ」
「あくまでヒゲ剃らへんねやったら、極限までトリマーじゃ!」
「おらっ、トリマれいィィィ!」

■しばやま・せんせい。
「お・・・! おう、えーと、おう・・・」

その、まとう明るい雰囲気、くったくない笑顔、攻撃性はゼロ、しかも理路整然とした理知的なマシンガン・トーク!
俺はたまらず悶絶した。
(つ・・・ツッコミどころが特に見当たらん・・・)
コイツはヤバい、ヤバ過ぎる。
リーサルうえぽん、実はここにおったんかい!

俺は脱兎のごとく、「しばやま」から逃げ出した。

さかき(撃沈)

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