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「イブセキ ヨルニ」公開に際し 

小説では描き切れなかった設定や物語や”本来の意図”を、映像として世に出して頂けたことに、深く感謝しております。
なにより印象的だったのは、序盤の政治集会で「GK命」とフェイス・ペイントしライジング・サンを応援していたはずの男性が、終盤のデモでは「殺せ! GKは売国奴だ! テロリスト進を吊るせ!」と叫んでいたこと。
まさに私の懸念する問題について、このシーンにエッセンスを凝縮のうえ見事に表現されています。
つまり、いわゆる、大衆問題ですね。
もしも「明確な悪役を設定し攻撃すること」が立派な政治活動だと考えている人がいたとしたら、それは違うのでは、と私は申し上げたい。

「イブセキヨルニ」原作である「顔のない独裁者」は特定の政治家や団体への批判本ではありません。
また、「顔のない独裁者」に出てくる政治経済の知識については、むろん全て理解して書いたものの、結局は企画監修者の著作からの受け売りであり、正直なところ、これが正しいのかどうか私には分かりません。

私が本作で世に訴えたかったのは、

■「たとえばナチスドイツのような全体主義的な行為に埋没することがいかに愚かであるか、民衆は自覚すべき」

■「虐待やいじめや災害や戦争など、あらゆる事件の被害者を民衆は見捨ててはならない。傍観者のふりをして見捨てることは、人殺しに加担しているも同然だ」

■「若者が右だ左だと政治的活動に没頭しているのは不健康ではないか。政治的活動もときには必要だろうが、家族や友人などと楽しい時間を持つなど、普通の幸せを求めることを第一の目的として生きていくほうがより健全ではないのか。若者に政治活動を強いるような空気を社会が持つのであれば、それは不健全ではないか」

という三つのメッセージです。

この点、企画監修者様とは、意図に大きく差異があるだろうと考えております。

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