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おとぎ話の奥の奥 

気に入りの童話作家は誰かと問われれば、迷うことなくエリナー・ファージョンとアリソン・アトリーを挙げる。
次点はリヒャルト・レアンダー。

作家に対して「テクニカルであれ」と思ったことがない。
小手先のテクニックなど、訓練でどうとでもなる分野だと考えているからだ。
私が作家に求めるのは、ひたすら彼の内の、稀有な感性の存在の如何である。

みずみずしい感性の泉を発見したとき、私はまさに、言葉どおり感極まる。
すべて暗雲は吹き消され、清浄の芍薬の香に抱きかかえられる、わが身。

世渡りの術の妙でヒットを飛ばしたところで、それは単に金儲けの一手段の行使であって、創作活動ではないね。
その本を読む者を、「お前らはどうせこんなのが好きなんだろう、どうだ」と馬鹿にしているわけだ。

少しく疲れたとき、上述三名の作品世界に身を沈める。
この上なく寂しい気持ちに浸るがしかし、私の求める理想郷の似姿を、確かにそこに認める。

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