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無知と無理解は罪である 

中高生の時分から、心理学や精神病理学の分野の本を読むのが好きだった。
有名どころで言えばアダルトチルドレン、ボーダーライン、サイコパス等々、興味の対象は時期によって目まぐるしく変わったのだが、そんな中「ドメスティック・ヴァイオレンス」の勉強に取り組み始めて、はや数年である。

さてこのDV、知識を深めれば深めるほど、身体的虐待よりも精神的虐待のほうが非常に悪質であるという思いを強めざるを得ない。
言葉は、こころは、恐ろしい。
「モラル・ハラスメント」というものの存在について、世間の理解はどれだけ深まっているだろうか。

家庭内の虐待や暴力事件の報道に触れた人が「なぜ早く逃げなかったのか」など感想を述べる様を、わりと高頻度に見かける。
何ともはや、あまりに問題について表面的にしか理解されていないと、違和感のひとつも覚えようというもの。
なにも「殴る蹴る」だけが虐待なわけではない。
それ以上に、被害者の“逃げ場”や“味方”を巧妙に奪っていく、言ってみれば「精神的『軟禁』行為」こそが、DV問題の本質なのだと考える。
例えば食事を取り上げられながら「このメシは誰のお蔭で喰えているんだ」と連日連夜に罵倒されれば、弱者が強者の精神的奴隷へ変貌を遂げるのは容易いことなのである。

DVについて語ると即座に、「フェミ」「虚言」「冤罪」などと、被害者に対して批判的な声が挙がりやすいのも、この問題をさらに根深くしている可能性を否めない。
思い当たる節のある方も少なくないのではないか?
家庭という密室で行われる行為なだけに、被害者の苦悩が正しく表に出ることはほぼ無いと考えて良い。
私は、現在の日本国におけるヴィクティムへのあまりの無理解ぶりに、強い怒りを覚えるひとりである。

上記の理由から、独裁者でも一部、非常にささやかではあるが、DVを取り入れてみた。
無辜の被害者が救われることを切に祈りつつ。
すべての鍵は、知識と理解だろう。

無知とはつまり、罪にイコールである。

sakaki20141117a

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