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※こちらのコラムは、雑誌やメルマガ寄稿文に加筆修正をしたものです。

人間万事塞翁が馬 

〆切地獄のまっただ中、なんとサカキはWAC社の鈴木社長のご招待で、自衛隊の富士総合火力演習に行ってまいりました!!!
「つーかそんなヒマあったら書けよ」とか思われた読者の皆様、いや、あなた、陸自の火力演習っすよ?
あの、チケット取るのも大変で、しかも取れたとしても、めちゃ早起きして何やかや公共交通機関を乗り継いで、やっと目的地についてもまだ場所取りの苦労があるという。
その火力演習に“タナボタ的”に行けるってんですから、そりゃあ誰でも行きますがな~。
しかも演習の終了の後には、レセプションまであるとのこと。
で、私はワンピースに上着、ハイヒールに、おおぶりの帽子、という盛装で赴いたのです。

さて、この日、関東地方は全般的に天気が悪うございました。
当然ながら富士の演習場も、霧にけぶり、雨はパラつき、足元も悪うございました。
・・・賢明なる読者の皆様方におかれましては、ここでさかきに総ツッコミでしょう。
つまり、オイラの恰好は、まったくもってTPOに則しておらんかったんやー!

アテンドしてくださった鈴木社長も、また、演習をご案内くださった陸将補のW様も、一様にサカキの服装をご心配くださる始末。
そこで、見かねたW陸将補が、
「さかきさん、じゃあ、うちの服をお貸ししますよ」
と申し出てくださったのです!

ちょ・・・!
ま、まさかの萌え展開キタコレ!です。
だって、陸自の火力演習に見学に来た、しがないオッサンのオイラに、なんと陸自の女性隊員のモノホンの迷彩服を貸してくださると言うんですよ!!!

美しい女性隊員の方に促され更衣室に向かうと、卓上には、これまた美しく並べられた自衛隊服が~!!!
感涙至極、咽びながら同時に嬉々と袖を通します。
数分の後、オイラは「なんちゃって陸自女性隊員」に生まれ変わり、颯爽と演習場に向かったのでした。

さて本番の演習ですが。
前々から一度は訪れたいと思いつつ、なかなかそれもかなわず、実は今回初めて伺ったのです。
とにかく、その迫力に圧倒されてしまいました。
あいにくの雨天に加え、霧が強く出ていたことから、当初予定されていたプログラムの半分もできなかったそうなのですが、それでも私は圧倒され、身体がリアルに震える瞬間もありました。
特に、ヒトマル式戦車の走り去る速度のあまりに速いことには大いに驚き、ぽかんと口を開けて見つめてしまったほどです。

つくづく思いましたが、やはり自国の軍事演習を見学するという行為は、大事ですね。
実際に攻撃とはこのように行われるのだ、戦争とはこういった武器が活躍することを言うのだ、と、目の当たりにすることは、大きな意義があると感じました。
それは、この演習を見ることで、自衛や防衛とは決して他人ごとではなく、自分たち自身の問題として捉えなければならないのだ、ということを、強く思わされたからです。

さてさて火力演習もフィナーレを迎え、我々はレセプションに向かいます。
演習が終わったので、私はもともと着用してきたワンピースに着替えようとしたのですが、陸将補のW様を始め、鈴木社長、同行者の皆さまから、
「そのままの方がイイよ」
と後押しされ、オイラはこの借り物の迷彩服で、意気揚々と会場に乗り込んだのでした。

しかし、いざ立食パーティが始まってみると、ゲストの皆皆様がスーツなど真面目な服装をしておられるのを目にし、だんだんオイラは気後れしてきてしまいました。
(自分が本当に陸自の方だったら、胸を張っていられるのになあ。おいらは“なんちゃって自衛官”だ・・・)
と、国を守ってくださっている自衛隊の皆様にまことに申し訳なく、なんだか悲しくなってしまいました。

しかしここで、またも萌え展開キタコレ(二回目)だったのです!
なんとなんと、小野寺防衛大臣とお話をし、一緒にお写真まで撮るという事態に~~~~~!!!
しかも小野寺大臣はオイラに、
「本物の自衛官の方だと思ってました」
と声掛けしてくださったんスよ!
・・・ちょ・・・またもサカキ、木に登るブタ状態っす!!!

今回、悪天候により全プログラムを拝見することができなかった演習でしたが、オイラにとっては、おそらく人生で最初で最後の「リアル自衛隊服着用、しかもその恰好で防衛大臣と写真を撮る」という快挙を成し遂げさせてくれたのもまた、この悪天候だったのです。
そういうワケで、
「まさに、人生すべて塞翁が馬、ですな~!」
と、先人の紡いだ諺の重みをあらためて噛みしめた、そんなサカキではありましたとさ。

さかき(勿論リベンジします)

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