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※こちらのコラムは、雑誌やメルマガ寄稿文に加筆修正をしたものです。

伊勢うまし国紀行1(ソフィア取材記・伊勢神宮編) 

昨年、秋のこと。
『希臘から来たソフィア』の取材で、“神宮”、つまり、世間で一般的に呼ぶところの“伊勢神宮”に参りました。
読者の皆様から、「何故ギリシアの話で伊勢神宮なの?」という声が聞こえてきそうです。
実はこれ、神道フェチ・さかきの提案が採用された為でした。

昨年五月、『希臘から来たソフィア』の企画会議で、出版社の担当さんから、
「共作の第三弾は、日本とギリシアの経済と文化の比較ができる、教養エンタメ小説、かつ恋愛モノはどうか」
と提案をいただきました。
で、企画内容を詰めている段階で、私の中に、「なんとかして神社ネタを絡めたいぞ」という野望がムクムクと湧き上がってきたのです。
そこで、
「ギリシアも日本も、元々は多神教であり、多くの神が登場する珠玉の古代神話を持つ、という共通点がある。
政治経済の比較と共に、神話と信仰の比較も加えたい!」
と主張したところ、OKな空気になったのですね。

というワケで、「希臘から来たソフィア」は、神社ネタを多数入れられることが決まりました。
思えば、コレ恋でも冬ヒマでも、私の希望で無理矢理、「八百万の神様と神社ネタ」をねじ込んだのですから、まあ、世の中、やる気があれば何とかなることも、時にはあるもんですな。

さて本題に戻り、10月に五日間程度のギリシア取材に行きましたが、帰国から二日後、既に私は伊勢にいました。
時差ボケも直っていない状態、しかも極度に疲労しきった状態で伊勢に向かったものですから、新幹線に乗ってから、一度乗り換え、伊勢市駅に着くまで、ほぼ熟睡しており、実際は4時間程度かかった筈の移動時間が、私の体感では何と10分程度でした。
名古屋駅で乗り換えした記憶が、ほとんどありません(笑)

伊勢神宮には数回訪れたことがありましたが、今回は取材です。
これまでとは、かなり勝手が違います。
写真を多数撮らなければなりませんし、知識もたくさん吸収し、かつ、神宮の空気、雰囲気、そこに実際に在ることの感動を、脳に刻み込まなければいけません。

とか言いながら、伊勢市駅に着いた我々がまず向かったのは、日本料理の定食屋さんでした・・・。
ええ、そうです、お昼ご飯です。
腹が減っては、戦も取材も何もできませんからな!
せっかく“うまし国”伊勢に来たので、伊勢海老の定食を注文しました!
凄い!お手頃価格なのに、量が多い!
うまし国、サイコー!
八百万の神様、あざーっす!!!

・・・えーと。
そう、取材です。
腹もくちくなった我々は、早速、外宮に向かいました。

小さいお社も入れて125社からなる伊勢神宮ですが、主なものは内宮と外宮の二つになります。
そして、まずは外宮さんからお詣りし、その後、最も重要な内宮にお詣りするのが一般的な作法です。

外宮だけでも、広大な敷地を有しています。
外宮は、豊受大御神(とようけのおおみかみ)を祀る大神宮です。
別名を御饌都神(みけつかみ)とも言います。
御饌(みけ)、つまり、神様へ捧げる食べ物ですね。
レストランや、また食品を扱うお店では、この豊受さまのお札を頻繁に見かけたりします。
昔、外宮の周辺の仏料理店に入ったことがありますが、エントランスにドーンと豊受大御神のお札が貼ってあり、洋食のお店でもきちんと貼るんだなぁと驚いた記憶があります。

秋とはいえ紅葉には早い時期。
まだまだ夏の名残の緑が揺れる森の中、お社は建っています。
すがすがしい空気が充ちる、清浄な空間です。
手水舎で手と口を清め、参拝しました。
境内にはご正宮の豊受大御神の他にも、別宮として、多賀宮、土宮、風宮が祀られているので、こちらも順にお詣りしました。

さて外宮を後にすると、内宮に向かい、周辺を取材がてら散策します。
早すぎるようですが、その後、早速ホテルにチェックインしました。
この日の宿は、内宮から目と鼻の先の、「神宮会館」です。
これまでの私の個人的な伊勢旅行では、いつも志摩の海沿いのホテルを利用していました。
まさに風光明媚、素晴らしい景観ですからね。
では何故、今回は神宮会館にしたかと言うと、内宮の目の前の立地のため、取材が楽なことと、一番重要なポイントは、「早朝参拝」が可能だったからです。

さて、そうこうしているうちに、夕食の時間がやってまいりました!
いやっほー。
神宮会館はお手頃価格だからメニューは質素かもしれないが、腹ペコなオイラとしては、それでも全然構わないゼ!
と思いながら食堂に向かうと・・・

すげえええ!
テーブルの上に所狭しと並ぶ料理の数々!
伊勢海老もアワビもマツタケも出てきたー!!!
うまし国におわす豊受大御神さま、あらためて、あざーっす(敬礼)

 

さかき(たぶん続きます)

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