weblog

 

あまりに過ぎる天才は 

Facebookのほうで「漫画家・岡田あーみん先生」を話題に取り上げましたので、良い機会だと思い、ブログでも書いておきます。

岡田あーみん様と言えば、活動休止されて久しいのですが未だカルト的人気を誇る、天才すぎる漫画家先生です。
活躍されていたのは確か1983~1997年、手がけた連載は三本のみ。
が、何と現在でも当時のままの単行本が増刷され続けているというのだから驚きです。

“あーみん本”を開いてみると、もしかしたら初見のかたは「絵柄が雑」「言葉が下品」などと思われるかも知れません。
ただ熱烈なファンである私の意見を言うなら、あーみん先生の魅力はとにかく「語彙の多さとその選択のセンス」「スピード感」「キャラクターの表情とポーズの妙」だと。
特に語彙、というか“セリフのセンス”が異常に天才性を帯びていて、恐ろしいほどです。
初めて読んだ日から物凄い年月が経っているというのに、丸暗記してしまっているセリフが多数あります。
また、一見ふざけているようにしか見えないセリフにも、どこか「実は作者は文学少女なのではないか」と読者に気取らせてしまうところがあり。
つまり“隠し切れない知性”が匂い立っているのです、ページのそこここから。

さて私は以前から憤怒を抱いてきたのですが、なぜギャグ作品が、シリアス作品やラブストーリーの下位に置かれがちなのでしょう?
人を面白がらせる、ということは、非常に難しいことであるのにも拘わらず。
思い起こして頂きたいのですが、お笑い芸人のかたがドラマや映画に出てみたら、実はそこらの俳優より演技がうまかった、なんてことも割とありませんか。
「笑わせる」ことに較べたら、実は「泣かせる」なんて、けっこう簡単なことだと考えています。

以下はあくまで勝手な憶測ですが・・・
おまけページの独白調のエッセイ漫画を読み返すにつけ、「岡田あーみん先生というかたは、並はずれて頭が良く、かつ謙虚なかたなのだろう」との思いを深めるのです。
しかしギャグ作品を描いていらしたが故、なかなか正当な評価は得にくかったのかも知れず、当時はご苦労も多かったのではないか、と不遜ながら拝察いたしております。

いつの時代も、本当の天才というものは凡人には理解され難いのでしょう。

recent entry

weblog titles

monthly archive

© Ren Sakaki. All Rights Reserved.