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CQ,CQ, 遥か彼方の人。今夜の地球の美しさについて、ひとときお話しませんか 

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子供の頃にアマチュア無線の免許を取りました。理由は簡単、家族に愛好家がおり、自宅にはハム部屋まで完備されていたからです。
幼かった時分。ある夜、星を見たくなった私は自宅の屋根に上り、先住民であった「八木アンテナ」の隣で望遠鏡を覗きこみました。しかし暫くののち気づいたのです、別に、屋根に上って観ても、地面で観ても、望遠鏡の中の景色に変わりはないことに。そして、その後、さかきが屋根に上ることは二度と無かった・・・。

無線免許取得とは、物凄くざっくり言うと、個人でラジオ開局する権利を持つようなものだと思います。
例えるなら。空中を目に見えない無数の糸が飛びかっている中、自分の投げた糸がどこかの庭に落ち、その庭の持ち主との糸電話が開始されるような。また例えるなら、何もない場所に自分で電話線を引き、その電話線の反対側の工事を請け負ってくれる誰かを待ち、そして自分と相手とで交流をし懇話を終えたなら、互いに電話線を消し去り、日常へ戻る。
上記をおこなう権利と知識技術を持つことを、無線免許取得と言います。

条件が揃えば、電波は地球の反対側まで到達します。ネットや携帯電話が無かった時代、無線は世界と繋がるための画期的ツールでした。今ではもう「無線」という言葉を知っているひとも少ないほど下火になってしまったのが哀しいのですが・・・まあ私でさえ免許の更新をずっと忘れたままですものね。

実は先ごろ一級船舶免許を取得した際、「そういえば私の無線免許はどうなってるんだ」と、はたと気づいたのです。
驚かれるかたも多いと思うのですが、船舶免許の一級を持っていると、なんと「20トン未満の船」であれば「海里制限ナシ」でどこまででも船を走らせることができるのです。日に透ける胸毛も眩しい、筋骨隆々の“荒くれ船乗り”になる予定なのに、無線免許も無いんじゃ話にならん・・・というわけで、私は無線免許を探すことにしました。でも見つからない。それにおそらく免許証が発見されたところで、長らく長らく、本当に長らく!更新していないのだから、当然に失効しているハズ。
そこで再び試験を受けようと考えたサカキでした。が。協会に問い合わせたところ、「無線従事者免許証は、生涯、有効です。申請書類を提出して再交付を受けてください」との説明を受けたのです。
でもまあ、船に乗るならアマチュア無線だけでなく海上無線もあったほうが良いので、こちらは新たに試験を受けなければいけないのですが。

今やネットや携帯がある時代。お仕事で無線を使用されているかたや、登山などの命の危険性も考慮して楽しむべき趣味を持つかた以外では、無線は単にロマンなのかも知れません。もしかしたら、現代では“無駄なもの”に近い?
でも人生って、そんな沢山の“いっけん無駄みたいなもの”で散りばめられていたほうが、楽しい気が致します。無駄なこと、恥ずかしいこと、後悔しそうなこと、遠回りしてしまったこと、嬉しいこと、我ながら笑えてしまうこと、どうしても憧れが消し去れないこと。それらが全部あるからこそ、きっと人間は人間らしい。
sakaki20160524a

というわけで、皆様も是非、無線免許を取得してみませんか。私も今の仕事が終わったら、免許の更新をしようと考えております。
(えーと、やはり、そのうち免許更新するかも知れません・・・ええ、数年以内には必ず・・・いや、多分、いつかは・・・)

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